2020.6.9 【加筆・編集しました】
(今回のシキオリオリは①と②に分けてあり、その①です。)
シキオリオリとは、このブログ『 体のテアテと体のテイレ 』を書きはじめる前から
当店のお客さま宛に書いているニュースレターです。
(紙面の都合でカットした部分などを加筆・編集してあります)
体の使い方、体の手入れ、体の手当てについて興味がある方は是非読んでみてください。
シキオリオリお決まりのまくら
四季折折にさまざまな現象が起きる自然界。
そんな大自然の流れやリズムの影響を受けながら生活している
私たちの体は小宇宙ともいわれています。
大きな自然と小さな体の密接なつながりと、当たり前の日常にささやかな幸せを感じながら
興味があることや面白そうなことは少しだけ掘り下げて、難しそうなことはできるだけ
分かりやすく、その時々に感じたことを思いのままに自分の言葉で綴ってます。
体を正しく使ってメンテナンスをする
例えば料理をしたり、掃除をしたり、道具を使って何かをする、
作業が終わった後で道具の手入れをしたり後片づけや後始末をする。
刃物などの比較的危険な道具を使う場合は、その道具の安全な使い方を
あらかじめ調べておき、必要な保護用具は準備しておく。
切れ味が悪いと無駄に疲労して不安全動作になるので使う前に刃を研いでおいたり、
新品の替刃を準備しておく。
使ったら、次に使う時に困らないように洗ったり拭いたり掃除しておく
誰でも当たり前にやっているのが、準備と後始末です。
道具は、使いこむほど愛着が湧いてくるものでもあり、安全に使いながら長持ちさせたい
ものですが、それには正しい使い方と手入れがカギ になってきます。
体も、動きのキレが悪い時は疲労しやすく、不安定な動作はケガや故障の原因にもなるので
健康的に使い続けるには、正しい使い方とメンテナンス方法を理解しておくことが大事です。
Outside/Insideからのメンテナンス
道具の汚れを落としたり、油を注したり、刃を研いだりするように、
体もストレッチをしたり、道具を使ってセルフマッサージをしたりマッサージを受けたり、
サウナやお風呂、温泉につかって体を芯から温めたりとメンテナンスをしますが、
これらは全てOUTSIDE(外側)からのアプローチです。
そして、大切なのに疎かになりがちなのがINSIDE からのアプローチ。
なぜなら、バランス(感覚)には実体がなく、定量化や数値化もしにくいので
意識的に調整をしていないと自分では偏りに気がつきにくいからです。
バランスとは
バランスとは、釣り合いや均衡、調和といった姿勢や動作についてくる特性のことです。
バランス能力とは、空間や移動中の体を維持したり崩れた際に回復させる能力のことで、
運動時に重心の上下動が少ない人=バランス能力が高い人といえ、運動時に体勢が崩れ
にくく仮に体勢を崩しても素早く立て直すことができる重要な能力です。
そしてそのバランス能力は、体幹のインナーマッスル(深層筋/姿勢を支持する筋肉)
の働きが関係しています。
バランスのバランス?
バランスには、安定した状態でのバランス能力(静的バランス)と、
動作時などの不安定な環境下で姿勢を制御する(動的バランス)があります。
関節可動域や筋力のように測定できる実体がないので、姿勢や動作抜きにバランスを
みることは困難で微妙なバランスになるほど集中と繊細な感覚が求められ、
バランスを保ちながら移動するための体の各部分の細かなポジショニングと操作性、
それをこなせるだけのスペックと体の自由度、ベストなポジショニングを保ち続ける
集中と筋力が重要なカギになります。
粗い運動と細かい運動能力
運動能力を大きく2つに分けると、粗大運動能力と微細運動能力に分けることができ、
粗大→微細の順で能力が発達していきます。
粗大運動能力とは、感覚器からの情報をもとにした姿勢や移動に関係する運動能力のことで、
更に2つに分けることができ、
👶寝返り、ハイハイ、🚶♂️歩く、🏃♂️走るなどの先天的/基本的な運動と
🏊♂️泳ぐ、🚴♀️自転車に乗るなど後天的/環境的影響/学習によって学ぶ運動能力があります。
微細運動能力とは、
感覚器+粗大運動で得た情報をもとにした小さな筋肉の調整が必要な運動です。
🤏指でつまむ、ひっぱる、指先を使って✍️字を書く絵を描くなどの細やかな作業/運動が
あり、成長に沿ってより細かい微細運動が可能になっていきます。
人は、感覚(器)からの情報をもとに姿勢や移動寝返りなどの粗大運動を習得し、
成長に沿ってステップアップしながらより細やかな微細運動ができるようになっていくのです。
ということで、シキオリオリNo.3-1はここまでです。
引き続き3-②も是非読んでみてください。
このニュースレターが読んだ方の健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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