腰痛はなぜクセになるのか?②動きの質とターニングポイント

つなぐ体の痛みや不快症状
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2020.4.24  【加筆・編集しました】

(このブログは①②③に分けてあり、その②です)

 

腰が痛いと、それまで当たり前にできていたことができなくなり

日常動作にも苦痛を伴い、生活は一気に不自由になります。

腰痛について興味がある、腰痛でお悩みの方は是非読んでみてください。

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腰痛が悪化したり慢性化する選択

悪循環

(外傷が関係する腰痛や病気が原因する腰痛は除きます。)

 

なんらかの理由で〟腰が痛くなったとします。

 

①☝️ 動くと腰が痛いからと〝まったく動かない〟でいると…

 

血流が低下して、長引くほど筋力も低下していき、痛みが更に悪化したり慢性化していき…

 

〝動くと腰が痛いから余計に動かなくなり〟動くことを避ける習慣が定着していきます。

 

 

②✌️ 痛み止めを飲んで無理して動くことで…

 

痛みが解消する(もしくは軽くなる)ことで、痛みの感覚が麻痺状態で動くことによって

 

元々かかっていた体への負担が更に大きくなり、そのまま続けることで器質的な損傷が起きて…

 

痛みが難治化・慢性化していき、痛み止めの依存度が高まり慢性化していきます。

 

 

③🤘 コルセットやサポーターを着用した状態で動くことで…

 

支える能力や体幹バランスが崩れた状態でも腰にコルセットやサポートを着用すれば

 

なんとか動けると着用が自分の中で恒例化していき…

 

恒例的着用は、本来体が持っているはずの筋力と腹腔の内圧を確実に低下させて、

 

精神的にもモノに依存するようなメンタリティーになっていきます。

 

支えられると楽ですが、腰の筋力(筋肉量)は1日約1%ずつ低下していくので

 

1ヶ月で約マイナス30% →3ヶ月で90%低下してしまうと逆に手放せなく

 

なっていき、筋力的にもメンタル的にも着用する選択肢しかなくなります。

 

 

体も薬も道具も、使い方をよく知って使い方を工夫したり、

 

使うだけでなく、やめるタイミングを間違わないことが大切です。

 

 

痛みを避けようとしたり便利だからと止めるタイミングを間違うと、

 

悪化させるだけでなく依存体質になり、メンタルも弱らせるのです。

 

好循環になる流れはこんな感じ

好循環

 

日本人の5人に1人が、腰痛持ちといわれていて、

 

年齢的にいえば、40歳以上になると約4割が腰痛を経験しています。

 

 

腰が痛いという経験のない人もいれば、一回の経験からその痛みが

 

慢性化する人まで、適切なタイミングで適切な行動をするという選択が

 

好循環と悪循環の分かれ道になっています。

 

 

腰痛セルフチェック

 

もし腰痛の悪循環にハマっていると感じたら、どこでハマっていて

 

どの選択がそうさせているのか?セルフチェックしてみてください。

 

 

痛みを感じた時、適切なタイミングで適切な対処をする。

⬇️

痛みが和らぎ、鎮静化していく。

⬇️

適切な処置や対処を継続しながら、再発、悪化させないレベルで(動ける範囲で)動き始める。

⬇️

最低限のレベルとペースを保ちながら運動を継続する。(できれば、少しずつ上げて⤴️いく)

⬇️

徐々に筋力もアップして、呼吸に関係なく腹圧が安定していき血流が改善し、

 

痛みが和らぎ回復のスピードも上がって、根本から快方へと向かう。

 

 

人は動くことで健康を維持できるようにできています。

 

無理して動くことは禁物ですが、動くことで血行が良くなれば結果的に回復は早まります。

 

ここで問題なのが、動き方( 動きの質 )なのです。

 

好循環と悪循環のターニングポイント

分岐点

 

選択するということは、何を選んで何を選ばないかということです。

 

 

例えば、🛋ソファーに座るとします。

 

沈み込むように長時間ソファーに座ると背骨(脊柱)のS字カーブは崩れ

 

構造で支えきれなくなると、椎間板にかかる圧力が約40%もアップします。

 

長時間同じ姿勢でいるということは、使っている筋肉も同じになり、

 

背中が円くなった状態でいると内臓を圧迫して血流も低下してしまいます。

 

 

ソファーが悪いとか、長時間座ることが悪いのではなく、

 

沈み込むように座るとS字カーブが崩れ(構造体として機能しなくなり)

 

そのまま長時間同じ姿勢でいると(圧迫された内臓と伸ばされた背中や腰の筋肉)

 

血行も悪くなり、腰痛が起きる確率が高くなるということです。

 

 

座り方、〝動きの質〟の問題です。

 

 

結果と行動習慣

 

腰痛とは直接関係がありませんが、太っている(太りやすい)人の行動習慣

 

(特に食べることの選択)は、無意識に太るような選択をしているそうです。

 

 

仮に、その人がダイエットに成功してもまた同じような行動習慣をとるのかを

 

追跡調査をしてみると、正しいダイエット方法で適正な体重になった状態での

 

行動選択は、太っていた時とは違う選択をする可能性が高く、

 

 

(ただし無理なダイエットなどで)それまでの行動習慣が抜け切っていない場合は

 

その分だけリバウンドする可能性も高まるそうです。

 

 

喫煙者が禁煙に成功すると、それまで当たり前に自分が吸っていたタバコの煙が臭くて

 

鼻につくそうですが、これも似たような現象なのかもしれません。

 

腰は、モノやコトをつなぐ要(かなめ)の部分

つなぐ

 

腰の力が抜けて姿勢が保てないことを、腰くだけになる。腰が抜ける。

 

途中でさえぎったり、中途半端にさまたげることを、腰を折る。

 

本格的だったり本気で取り組むことを、本腰を入れる。腰を据える。

 

立ち上がろうとすることを、腰を浮かす。腰を上げる。

 

 

砕けたり、折れたり、入ったり、浮かせたり、弱かったり、低かったり。

 

重かったり、軽かったり、据わったり、割ったり、抜けたり、引けたり、

 

掛けたり、上げたり、引けたり、強かったり。

 

腰といっしょに使われる言葉はたくさんあり、

 

それぞれ腰と合わせて使うことで本来とは違う意味を持ちます。

 

 

疲労のバロメーターでもある

 

消費エネルギーが筋肉全体の約1/4のの消費量にもなる腰は

 

あらゆる体の部位の無理をカバーする部分でもあるので、

 

動く分だけダメージが溜まりやすく腰痛は疲労のひとつのバロメーターになります。

 

 

逆にいえば、疲労回復のカギになるのは腰の働きを整えることで、

 

腹圧が安定しやすくなり、中枢から末端へと繋がる神経伝達も

 

インナーマッスルも働きやすくなり、全身の動きが良くなって末端が

 

回復しやすい条件が整うことになります。

 

 

動きの質と感覚

 

プロスポーツ選手の成績もちょっとしたことで明暗が分かれます。

 

ちょっとしたコンディションや感覚の狂いで(自分では気づかない間に)

 

フォームを崩して成績が下がったりスランプに陥るので、

 

常にベストな状態のフォームをチェックしてイメージを固めたり、

 

練習でコーチのアドバイスをききながら細かく修正していきベストフォームを

 

維持するそうです。

 

 

腰痛も体の歪みや腹圧の低下、フォームが崩れるのも疲労やちょっとした感覚の狂いから。

 

分岐点になる〝動きの質〟は、そのくらい大事ということです。

 


ということで今回②はここまでです。

 

引き続き③も読んでみてください。

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のきっかけやヒントになれば幸いです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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