2024.9.23 【加筆・編集しました】
見るだけで分かるものから、体感するものまで
あなたは体からでているサインを見逃していませんか?
体に起きている痛みや不調の兆候や症状(サイン)に興味がある方は
是非読んでみてください。
腫れたり浮腫んだりするにも理由がある
関節が腫れて動かしにくい。皮膚が赤くなって熱を持っている。
なんか怠い。体温を測ってみると微熱がある。
例えば、腫れるといっても、種類も原因もいろいろ考えられます。
睡眠不足や水分のとり過ぎで浮腫んでいる。
毒のある生き物に刺された。
アレルギー症状を起こしている。
感染してリンパ節が腫れている。
心臓、肝臓、腎臓にトラブルがある。
脱臼や打撲や骨折をしている。
捻挫などで関節を痛めている。
肉離れ(筋断裂)を起こしている。
などなど、腫れたり浮腫んでいるのが、全身なのか部分的なのか
腫れている部分は両側なのか、片方なのかによっても原因は変わってきます。
腫れることで、体になんらかの不調やトラブルがあることを伝えているのか?
腫れることで、関節を動きづらくして、関節内部を修復しようとしているのか?
例えば、足を捻挫した時に足関節に包帯を巻く理由は、
本来自由に動くためにある関節の動きの自由度を制限することで、
関節を安定させることです。
包帯を巻くことで、あえて関節が曲がったり動きづらくして
修復中の関節内部に過度の負担がかかりにくくしたり、
外側から支えられることで患部が修復しやすい条件を整えると同時に、
包帯を巻いて軽く圧迫することで患部が必要以上に腫れないようにしているのです。
体に出ているサインのセルフチェック方法
ちょっとだけ意識して見るだけで、自分で確認できる。
体からのサインとサインの意味をピックアップしてみました。
⚫️ 足の裏が部分的に🐙角質化している時、考えられること
(足の指や付け根部分、小指側皮膚が固くなって角質化していませんか)
普段履いている靴と自分の足の形が合っていない(靴の中でスリップしている)。
歩き方の癖が強く、偏っていることで足の裏に負担がかかっている。
立っている時の重心位置が偏っていて部分的に負担がかかっている。
⚫️ 靴の踵部分のすり減り方👞に左右差がある時、考えられること
(踵の状態とインソールもチェックしてみるとより詳しく分かります)
足を引き摺って歩く癖がある。
股関節の動きに左右差があり、足を動かす軌道が大回りしたり偏っている。
骨盤の動きか肩関節の動きに左右差があり、
バランスを保とうとして結果的に足を引き摺る癖がついてしまった。
⚫️ アキレス腱のシワが斜めになっている
(アキレス腱の太さや弾力も左右差がないかチェックしてみましょう)
足首の関節のバランス(アライメント)が狂っている。
捻挫などの過去の怪我や故障が完治しないまま古傷化して
痛みを感じなくなっても関節や脚の動かし方までは正常化していない。
⚫️ 内腿の筋肉が弛んでいる。力が入りにくい。
(男性よりも女性に多い傾向があります)
正しく立てていないことで、股関節や足裏に正しく加重できていない。
骨盤の角度や動かし方が正しくない。
過去に足首を痛めて足関節の動きに左右差がある
足底のアーチ構造が機能していない。
体幹や下半身の筋力が弱い。
⚫️ 肋骨の一部が固まって出っ張っている
(肋骨が偏って固まって、コブ状になっている状態)
腹圧が弱くて姿勢が悪く、肋骨が部分的に常に圧迫されている。
姿勢が悪く、猫背気味か骨盤を後傾させる癖がある。
正しく深呼吸ができていない、横隔膜が癒着している。
⚫️ 鎖骨がデコルテに埋もれている
(鎖骨の存在も分かりづらく、動きにも制限がかかっている)
肩甲骨の動きが悪く、鎖骨と肩甲骨のユニット全体に動きの制限がかかっている。
鎖骨や肩甲骨だけでなく、肋骨全体の動きも悪い。
姿勢が悪く、日常的に胸(胸郭上部)が拡がらなくなっている状態
気にして見てみると、その状態は自分にとって当たり前で見逃しがちでも
それが体からの不調を伝えるサインだったりします。
当たり前だから気にしないのも、偶然や遺伝という理由で片付けるもOKですが、
気になる方はセルフチェックしてみてください。
もしかしたら痛みや不調の原因だったり、
痛みを繰り返したり慢性化させている原因かもしれません。
体の癖をセルフチェックする
毎回全てをチェックしているわけではありませんが、
体幹の内力分析、根本原因の特定
お客さまの自覚症状と実際の動きとのギャップの確認
動く感覚の修正や動きの変化の兆しの確認
即効的に変化が少ない時にチェックしているポイントをお教えします
👀 足の裏のタコがあるのか?アキレス腱のシワの形状をチェック
アキレス腱のシワの角度で正しく加重できているのか、
アキレス腱の太さや弾力で均等加重ができているのか、
足底への力のかかり方と、どう逃げているかが分かります。
👀 腓骨の動きをチェック
膝から下には骨が2本あり、腓骨=膝下の外側の骨の動きが悪いと膝下の外側に
お肉がつきやすくなり、外側に向けて筋肉が発達します。
腓骨の動きが悪いと、足首や膝下の動きに制限がかかりやすく、
膝下から足関節の動きの自由度が低くなります。
捻挫の古傷がある場合は特にしっかりチェックします。
👀 距骨の動きをチェック
踵と両くるぶしの間にある距骨の動きが悪いと、
足底のアーチ構造が機能していないことが多くなり
過去の捻挫や骨折が原因して機能が元通りに回復していない。
正しく加重できていないことなどが原因してO脚だけでなく慢性的な腰痛や頭痛が
起きていることもあります。
👀 手首のつまり感と手のひらの縦じわをチェック
足関節同様に手首の関節のバランス(手根部のバランス)も指先から首や鎖骨や
肩甲骨の動きにまで影響を与えています。
手に体重をかけると、手首に背屈制限や痛みがあったり、逆に手首が不安定で
グラグラしていたり、肩甲骨の動きが悪くなっていたりすると指先も痛めやすくなります。
手のひらに縦シワができていない場合、手関節や指の働きが未発達状態ですが、
日常生活には特別問題は無いと思います。
(運動選手の場合は必ずチェックしています。)
手を使うスポーツや道具を手に持つスポーツなどをしている場合、
指先まで力が伝わらない、コントロールしづらい、道具を使いこなせない
などの原因になることがあります。
👀 オペ痕の肌色や形状のチェック
手術で縫合した痕がそのままの状態で盛り上がっている。
縫合部分の肌色が赤黒い、赤い場合は、マッサージクリームなどを使ったり
テーピングを活用して周辺やオペ痕部分をマッサージして血行がよくなるように
しましょう。
皮膚も一枚モノの皮なので、どこかを引っ張って縫い合わせれば
他が引っ張られて縫い合わせた部分の血行は悪くなりがちになり、
動きにくさや痺れの原因になっていることがあります。
徐々に縫合部の盛り上がりが小さくなっていき、色もだんだん肌色に近づくほど
理想的で、凹凸がなくなり色も少し白い肌色など皮膚状態が元にもどるまでこまめに
お手入れしましょう。
回復期間にはかなり個人差がありますが、
患部の肌色や状態が限りなく周りから目立たなくなるまで手入れしてみてください。
術後の不快症状が改善することがあります。
まとめ
神経質になり過ぎたり、いちいち気にし過ぎたり、
なにかある度に過剰に反応したり緊張していたら疲れますが、
体の中で起きている現象と状況を見逃さず、理解して識別しておくことは大切です。
体が出しているサインとは、
それを識別することで対処する時の判断材料のひとつになるもので、
判断材料が多いほど対処が適切になります。
慣れるって大事なことなのですが、
なにかしらの危険な兆候に慣れ過ぎてサインを見逃したりスルーしてしまう
ことは、健康を損なう危険に直結することがあるので注意が必要です。
早めに気がついて対処しておけば、被害が最小限で済むことって
けっこうあると思います。
なにか起きた時に備えて保険をかけておくことも良い準備ですが、
なにか起きないように(起きる前に)早めにサインに気づいて対処するのも
そのサインがなにを意味するのかを知っておくことも良い準備だと思います。
物事には原因とその結果がありますが、
結果だけを変えようと色々努力をしてもうまくいかないことの方が多く、
原因というプロセスを考える時に、体から出ているサインは識別する時の
大きなヒントや判断材料になることが多いからです。
体からのサインに気づいてるけど、あえてスルーするのも良いですし
サインから何かに気がついて速やかに対処するのも良いと思いますが、
サインに気がつかないで対処が後手後手にだけはなりたく無いですよね。
このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。
①②と長文を最後まで読んでいただきありがとうございました
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