正しく動く体と動きのつながり

動きの質と動きのコツ
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2020.3.18  【加筆・編集しました】

 

〝整体〟と一言でいっても、色々なやり方がありますが、

僕が普段どんな施術(整体)を、どんなことを意識しながらしているのか、

自分の意識していることや感じている感覚を言葉にして書いてみました。

 

整体やトレーナーなど、ボディワーカーの仕事観について興味がある方は

是非読んでみてください。

 

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体をつなげて動きに和をつくる

 

体は、それぞれのパーツが体幹と芯から。

動きは、動きと動きの間が〝つながっている〟って実はとても大事なことです。

 

つながりのある体は、

気持ちがいい。ポカポカしてきた。軽くなった。

芯からゆるんだ。動きやすくい。楽になった。

 

という感想をいただくことが多く、

僕の仕事を一言で表現するなら、体をつなぐ仕事 です。

 

体にも動きにも本来あるべきはずの〝つながり〟くなると

動きが全て力づくになって、ギクシャクした動きになり動きの主従関係や

秩序が維持できなくなって、理にかなっていない動きを繰り返すことになり

 

その結果として、重く感じたり動きづらかったり体を痛めやすくなります。

 

そして、痛めるとますます体のつながりが無くなっていき、

どんどん悪循環に陥ってきます。

悪循環からなかなか抜け出せない状態が「クセになる」といわれる

慢性の症状の正体す。

 

そうなると、筋肉をいくら揉みほぐしても、単にゆるめるだけでも無理、ボキボキ矯正

しても一週間もすれば元通りにもどるので長期的な効果は期待できません。

 

 

① 筋肉が正しく働くように調整はしても、筋肉は揉みほぐさない

② 筋肉の緊張がゆるむだけでなく、他の部分と連動して動く(働く)ようつなぐ

③ ボキボキしたり矯正しないけど、体幹中心に動けるようにバランスを整える

 

この③つのことで つながりのある体へと整える施術(整体)

 

 

体を〝つなぐ〟カギになるのは感覚で、

身体感覚が細部まで明確で、身体感覚と実際の体の動きとの

誤差が少ない状態が、自分の思い通りに動く理想の体なのです。

 

原因から結果をラインと考えて、分析する

 

例えば、腰が痛いのは腰(の骨か関節か筋肉)を痛めたから、腰が痛い。

 

この思考パターンのように、人は基本的に起きた結果だけを見て物事を判断します。

 

このパターンで結果だけを見ているとまったく見えないことでも、

結果とそれまでの経緯を点と考えて、点と点を結んでひとつながりの線(ライン)

として捉えることができます。

 

そして、そのプロセスには問題を解決する重要なカギが隠れています。

 

 

例えば、仕事が忙しくて疲労が溜まって寝不足気味。

時間が無いからお風呂もささっとシャワーで済ませ、食事も不規則で外食やコンビニ中心。

しかも、ちょうど季節の変わり目で気候も不安定。

 

そんな状況の中、突然腰が痛くなった。

お客さまからそんなご相談を受けたら、

 

『…で、ですよね。』としか言いようがありません。

 

 

痛くなった引き金は、朝顔を洗ったり服を着替えたり新聞を読んでいただけでも

きっとそうなると思います。

 

間違った体のつながりを正しくつなぎ直す

 

例えば🚘車が動きだす時、

エンジンをスタートさせてサイドブレーキを解除し、フットブレーキを踏んで

ギアをドライブに入れ、アクセルを踏むことで動力がタイヤに伝わって、

はじめて車は前に進み始めます。

 

 

タイヤが先に回転し始めたり、ハンドルを右にきったのにあまり右に曲がらない、

アクセルを踏んでるのにブレーキがかかっている…

なんてことは考えられません。

 

 

車では考えられないようなことでも、実際に体では誤作動は起きていて、

 

体を痛める方のほとんどが、間違った体の使い方を繰り返した結果や、

 

動き出しの順番や主従関係、体のポジショニングの悪さなど体の秩序が

 

乱れて起きているのです。

 

 

体には理にかなった動き方。動き出す順番。といった動きの基本があり、

 

それぞれのパーツにはベストポジションがありますが、ほとんど意識されることがなく

学校で体の操作方法や合理的な動き方について、体を動かすことの基礎を学ぶ機会は

ありませんし、教える側の先生ですら知らない方がほとんどなのです。

(体を育む体育よりも先に、体を動かす基礎は重要な気がしますが…)

 

 

理にかなっていない動きを繰り返し続ければ、

単に自分の体を使いこなせないだけでなく、遅かれ早かれ体は悲鳴を

あげる可能性が高くなり、一般的に部活などでのオーバーユースと呼ばれる

障害のほとんどは実は使い過ぎではなく、

間違った体の使い方の繰り返しが原因なので、休んだだけでは治らず、運動を

再開するとまた再発を繰り返して悪化していき、筋力強化しても根本解決しない

ままパフォーマンスが上がらないのです。

 

 

無意識のうちに楽な動きを繰り返したり、苦痛から逃れようとして、

どこかをかばっているうちに体のベストなポジショニングも合理的に動く

順番も狂ってしまい、体に痛みが出て慢性化していく原因になっている

ということです。

 

間違ってつながっている動きを、正しくつなぎなおす

別の言い方をするなら、動きの質を高めていく。

 

そこにフォーカスしています。

 

動きと動きの間をつなぐ


Aの動きとBの動き

AとBの動きの〝間〟をつなげて、AからBへの動きの流れをつくる。

つなぎ部分の〝間〟に集中して、中間位を意識して動きが止まらないように動いてみる。

 

普段意識することもなく、映像にも映りにくい〝間〟の動き。

 

動きと動きをつなぐ間の動きが無くなるほど、

動きがそこで止まってギクシャクしたり、ドタバタした動きになっていきます。

 

 

車の運転も、急アクセル・急ブレーキ・急ハンドルは事故の元ですが、

体の動きもこれと同様に、立っている状態からいきなり「ドスン」と座る。

体幹を捻って右手と左脚、左手と右脚を忙しなく動かしながらドタバタ歩くなど

 

動きと動きの〝間〟とか〝タメ〟が無いギクシャク・ドタバタした動き。

 

その正体とは〝間〟が抜けている動き、〝間〟が悪い動きなのです。

 

そして、体を支える能力が低下すると、

 

間が持たない。間を保てない。間そのものが無い。状態になるのです。

 

つまり、つまらない体になる

 

体も動きも、つながっていないと〝つまり〟ます。

 

動き時に関節がつまったような動きにくい感覚を感じたり、

 

関節で動きが滞ってブレーキがかかり、パワーダウンしたり動き全体の

 

流れも悪くなってしまう。

 

 

関節や動きの流れが〝つまらない〟ように。

 

施術で体の芯からつなげていきエクササイズでそのつながり

 

意識的に自分で再現しながらつながりを身につけていく。

 

 

つまり(笑)、体の内側の働きも外側の動きも、

 

〝 つまりのない 〟体づくりを目指すということです。

 

 まとめ

 

しなやかでスムーズな動き、切れ目がなく滑らかで流れのある動き。

 

しなやかに流れているように見えるのは、動きがたえず変化し続けている証拠です。

 

体の無駄な力み(りきみ)を解消しながら、

 

それぞれのパーツを動かす感覚を整え、つながりを感じる感覚を明確にしていく。

つなぐ感覚を言語化するとこんな感じです。

 

 

変化は、いつも自分自身の内側から始まり、

 

変化は偶然に起きるものでなく、自ら行動することで起こすものです。

 

 

 

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになると幸いです。

 

長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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