え、マジで?歩けるようになったのに膝に水が溜まった話 ②

検査体の痛みや不快症状
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2024.9.5  【加筆・編集しました】

(このブログは①と②に分けてあり、その②です)

 

今回は、お客さまの体に起きた想定外の異変についての考察を書いてみました。

 

歩くと膝が痛い方、立っている時に重心が外側に偏っている方、膝に水が溜まる方は

是非読んでみてください。

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膝に水が溜まるのは体の正常な反応

機能

 

まずは、なぜ膝に水が溜まるのかを考えてみました。

 

関節に水が溜まったり関節が腫れて動きづらくなるのも、

実は体を守ろうとしている正常な反応なんです。

 

 

🥵 熱を出して体内に侵入したウイルスや細菌を撃退する。

 

🤧 クシャミをしたり鼻水を出して異物を体外に排出する。

 

😨痛みを感じることで体の異常やトラブルを知らせる。

 

これらの反応と同様ということです。

 

 

水が溜まったり腫れることで関節内で起きている異常を知らせつつ、

関節(包)の内圧を上げることで動きづらくして関節内を保護しながら

安定させることで関節を守ろうとしている働きなのです。

 

 

関節が劣化する原因は炎症

 

関節内に炎症が起きると関節は劣化していき、慢性化すると老化につながり

炎症が収まらないかぎり水は溜まり続けることになります。

 

 

膝に水が溜まると膝関節周辺が腫れたり患部が熱を持ったりして、

曲げ伸ばしができにくくなったり動きが不自由になり、その状態で動かせば

膝関節内部への負担が大きくなります。

 

 

体は、炎症から関節を保護しようとしているのにもかかわらず、

むやみに水を抜けば余計に炎症がひどくなることも考えられ、

水を抜くことで一時的に関節内圧が下がるので膝は楽に感じる反面、

逆に力が入りにくく感じたり、関節が不安定な状態で動くことで

更に水が溜まりやすくなっていき…

 

水を抜くとクセになる。という(一般的によく言われる)状況に陥るのです。

 

 

但し、水を抜くとクセになるというのは正確ではなく、

膝関節に炎症が起きているので水が溜まらざるをえない体の状態に陥るような

体の使い方が原因(クセになっている)なのです。

 

 

膝の水を抜いたから、溜まりやすいのではなく、

水が溜まる原因が解消されていないから、水を抜いてもまた溜まるということです。

 

検査結果で分かったこと

検査

 

 

膝だけでなく、股関節と足関節の各関節のレントゲン検査と

 

膝に溜まっていた水を抜いて分かったことは、

 

股関節・膝関節とも異常はみられず、溜まっていた関節液の状態も濁ったり

血が混じったりもしてない状態だということ。

 

懸念していたことがひとまず晴れて一安心しました。🙂

 

 

ちなみに初回の時点では、膝の腫れも熱感なく、見た目も左右ほぼ同じ状態でしたが、

 

2回目の施術前には右側の膝の上が少し腫れていて、膝が曲がりにくくなって

 

正座ができない状態にまでなっていました。

 

 

念には念を入れて抜かりなく経過観察する

 

それまで無意識に痛みを避けようとして逃していた荷重が

 

急に足底や膝にかかるようになって一時的に膝関節に炎症が起きた可能性も考えましたが、

 

もしかして他の関節を庇って膝を痛めていないかの確認のため(念のため)

 

膝関節と股関節には問題が無いか?レントゲン検査をしてもらうように

 

お客さまにお願いしていました。

 

レントゲン検査の結果、膝関節に水が溜まっていることを除いて、

 

股関節/膝関節/足関節にはトラブルはなく

 

膝に溜まっていた水も検査に出す必要がないくらい透明だったそうです。

 

但し、量が通常(1〜3ml)の約10倍の35ml溜まっていたので、

 

炎症を抑える湿布を貼りながら膝関節の安定させるサポーターを着用して

 

仕事をしながら経過観察してもらったところ、2回目には20mlに減っていました。

 

3回目の施術が終わった状態では、歩行では変わらず痛みはなく、

 

膝にはまだ水が溜まった状態ですが、足を引きずるような動き(歩き)方は

 

随分と解消されてきました。

 

その後、週1回の施術(整体)を受けてもらいながら、弱っている脚の筋力の回復を

 

待って初診から約3ヶ月経過しましたが、膝の痛みはどんどんなくなっていき、

 

日常生活でも仕事中もほとんど気にならなくなり、膝に溜まっていた水も見た目に

 

分かるほど引いて元の状態に戻ってきました。

 

 

残る問題は、長年身につけた動き方なのですが…

自分では気づかない動きの癖

 

 

 

 

自分の動く姿を鏡や動画を見るように俯瞰的に見れるといいのですが、

 

実際には鏡を使わないと自分の背中も見れないし、後頭部についた寝癖にも

 

気がつかないように、自分で自分の動きの癖にはなかなか気がつかないものです。

 

 

自分にとっては普通の感覚とか当たり前の動きであっても、

自分にとって動きやすい姿勢や動き方に慣れているだけで

かならずしも正しい動きをしているとは限らないということです。

 

体の使い方や動きの特徴は誰にでもありますが、

他人から見て明らかに不自然な動きをしていても自分では全然気づいていないケースは

よくあるもので、身の周りの人達から指摘されて初めて気がついたり

気づかないまま暮らしていて、痛みを感じるようになってから気がつくケースも多いのです。

 

 

 

🤔でも、改めて体の使い方について考えてみると、

 

体を動かす際に、何が基本になっていて何が基準になるのかなんて

学校でも社会に出てからも〝体の動かし方や使い方〟について学ぶ機会って

そうそうあるわけがないのだから、ある意味仕方がないことなのかもしれませんが。

 

まとめ

まとめ

 

長年ごまかしながら使い続けてきた膝がある日突然悲鳴を上げ、

 

施術によって膝の痛みは解消されたけど、今度は長年の間に身につけた

 

間違った体の動かし方を変えることができなくなり、体重がかかるようになった

 

膝関節周辺の筋力が対応できずに膝関節に水が溜まるという想定外の出来事。

 

 

膝の痛みは無くなったのに、膝関節に水が溜まって膝が曲がりにくくなるという

 

不思議で迷惑な現象は順調に回復して、完治に向かっています。

 

 

膝の痛みがなくなってから、それまで履いていた仕事用の靴を履いてみると、

 

転びそうになるくらい偏って擦り減っていて、立っていると気持ち悪くなるので

 

新しく靴を買いなおされたそうですが、これまでずっと人から指摘されていた

 

ご自分の動き方(歩き方)が、そのくらい不自然で偏っていたことを

 

仕事用のくつの偏減りを通して改めて実感されたそうです。

 

 

(この話は、一応まだ途中経過のお話なので完結したら追記する予定です。)

 


ということで、今回(②)はここまでです。

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のヒントやきっかけになれ幸いです。

 

 

①②と最後まで読んでいただきありがとうございました。

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