固定は本当に必要?という提案【③】部分と全体的なバランス

リカバリー体のしくみと働き
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2020.5.15  【加筆・編集しました】

(このブログは①・②・③に分けてあり、その③です)

 

 

今回は、関節を固定して動かさないようにすることのデメリットについて書いてみたので

 

興味のある方は是非読んでみてください。

 

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関節を正しい角度で使い続けることは大切

正しい角度

 

 

関節を固定して動かさなようにするって必要な処置ですが、

 

固定レベルや期間を間違えると、関節を動かさないリスクが高くなります。😨

 

関節が固まってロック状態にならないようにするには、

 

⭕️ 関節を正しい(適切な)角度を保つこと

 

⭕️ 関節を適度に動かし(使い)続けることの2つがカギになります。

 

 

肩関節が動くメカニズム

 

例えば、肩関節なら水平までは肩関節は上方には動かず、

 

腕の骨の肩側先端部分(上腕骨頭)が肩に(肩甲骨に)滑り込んでいき、

 

水平よりも上になると肩甲骨自体が外転して真上まで腕が上がるように

 

意識してコントロールしながら動かしたり、腕を上げることにだけ意識が行って

 

極端な片足重心や、腰が反ったり体幹が斜めにならないように安定して

 

体幹を使うなど体を動かす際に意識的な工夫が必要になります。

 

 

固定を外した後のチェックポイント

 

捻挫などで一定期間ギブスや包帯などで固定をして固定具を外した後、

 

動かして痛みが無いかの確認だけでなく、

 

⭕️ 痛めた関節の可動域がどのくらい狭くなっているのか

 

⭕️ 底屈、背屈/内反し、外反し/内旋、外旋の動きが、健足側と比べて動く角度に

 

差がないか、動かしづらさや痛みはないか、

 

⭕️ 腫れや熱感、両方の踝の下や足首前面を押さえて圧痛はないか、

 

⭕️ 足首を動かすとゴリゴリと異音がしないか、

 

⭕️ 足裏全体にしっかり荷重できているか、(外足加重になっていないか)

 

⭕️ しゃがんだ際に両足に均等荷重できているか、

 

⭕️ 屈曲した足関節だけでなく膝の高さに左右差はないか、膝頭と爪先の向きが

 

ズレていないか

 

などの項目をチェックしながら、関節だけでなく全身を動かしていく必要があります。

 

リハビリのテーマは、基本的な動き+全身で動く

リカバリー

 

木を見て森を見ず

 

たしかに傷めた部分は気になるけど、そこだけを意識してしまうと

 

肝心なことを見逃したり全体のバランスがおかしくなってしまう

 

 

メイク💄をする時、目を大きく見せたいからとアイメイクだけの強調が過ぎると

 

顔全体のバランスがおかしくなって目が大きすぎるアニメ顔になってしまいます。

 

 

なにかを強調したり意識する事は大切ですが、

 

全体とのバランスを考えないと、全体のバランスが〝おかしな〟ことになってしまう。

 

 

大切なことは〝個〟と〝全体〟のバランスを意識するということです。

 

 

個と全体の調和を意識する

 

ここでいう〝個〟とは、

 

🟢 肩や足首の関節の基本的な動きがキッチリとできているのか

 

🟢 可動域は正常なのか?正常でない場合、どのくらい正常に近づいているのか?

 

 

を見極めて、

 

どうすれば正常に戻るのか、具体的になにが必要なのか?

 

🟡 足関節の整復やアライメントの調整なのか?

 

🟡 基本的な動きの反復動作による機能回復なのか?

 

🟡 落ちてしまった筋力の機能回復と筋力アップなのか?

 

抜かりなくチェック👀たり動きを観察しながら、全体といかに調和して動けるか。

 

 

そして、ここでいう〝全体〟とは、

 

🟠 足首、膝、股関節、骨盤の向きの動きの連動性

 

🟠 足首、膝、股関節、骨盤の動き始める優先順の確認

 

🟠 足裏の重心ポイントが足首、膝、股関節、骨盤の動きでズレないか

 

などをチェックしながら、単純な動きや単調な動きでなく、

 

全身を動かしながら、足首、膝、股関節、骨盤がしっかり動くことで

 

足首の可動域や関節アライメントが整っていくような

 

エクササイズ/トレーニングのプランニングが必要ということ。

 

 

個々のパーツがそれぞれ正常に働きながら、

 

個と全体が調和して全身でひとつの動きがスムーズに行われているか。

 

これが、動きの個と全体のバランスの調和を意識するということです。

 

まとめ

まとめ

 

動かさないと、動けなくなる。

 

筋力が低下して血行が悪くなるだけでなく、

 

周辺の筋肉が萎縮して、関節が癒着して可動域に制限がかかる。

 

 

可動域が狭くなった関節を無理に動かそうとすると、

 

(本人の自覚は無くても)不自然な動きになり、それを繰り返す。

 

痛みを感じて動きが萎縮してしまう。

 

再発/悪化の不安が頭をよぎり、無意識に動きに制限をかけたり誤作動を誘発してしまう。

 

 

これらのことが重なって腰や背中などを二次的に痛めてしまい、

 

原因が分かりづらいことで慢性化してしまうのです。

 

 

人間は、考え、動く生き物

 

今回のケースを目の当たりにして、

 

固定のレベルと動かし始めるタイミングの見極めの重要さやリハビリで行う動きの質を

 

意識しながら動くことが器質的&機能的な完治への最短ルートにつながることを改めて

 

感じました。

 

 

人は考える生き物であり、動くことは生きること。

 

 

健康は当たり前のことではなくて、ふとしたきっかけで簡単に失うこともあり、

 

維持にも獲得にもエネルギーが必要なように、

 

体が当たり前に動くことも自由に動けることも意識して獲得し保たないと維持できない。

 

健康でいることは、当たり前のことではなく、当たり前の日常生活は改めて考えてみると、

 

とても幸せなことなんだと改めて気づかされました。

 


ということで、今回(③)はここまでです。

 

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。

 

 

長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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