2024.9.15 【加筆・編集しました】
(このブログは①・②・③に分けてあり、その①です)
今回は、
自在に動くために必要な関節を固定して動かさないことのデメリットについて
書いてみたので興味のある方は是非読んでみてください。
腕を骨折して固定していたギブスを外してみると…
転倒して腕(上腕骨)を骨折し、ギブスで固定して腕を吊ったまま数ヶ月間過ごし、
ギブスを外してみると折れた部分は問題ないけれど、
それまで正常だった肩関節が動かなくなっていて、
一般的に四十肩・五十肩と呼ばれる(肩関節周囲炎)のように
肩関節ロック状態(但し、幸いにも激痛は無し)
😵 😵 😵
捻挫や骨折などの処置でギブス固定するのは、状況に応じて必要な処置なのですが、
折れた骨はくっついたけど、正常だった関節は固まって動かなくなってしまった。
という状況に陥ってしまったお客様のお話です。😢
仮に、体に健康指標のようなポイントがあるとして、
腕を骨折してマイナスになったポイントが、固定することで折れた部分が回復して
そこの部分のプラマイはゼロになり、固定して動かさなかった期間のえいきょうで
肩関節が動かなくなったことが判明して、そこが原因する二次的な不調も感じて
トータルで大幅なマイナスポイント。😵
こうなると、生活の質も健康の質もグッと下がります。
関節は動かさないと固まる
元々はスムーズに動いていた肩関節が、たった数ヶ月でほとんど動かなく
なってしまうというお客さまからすれば予想外のこの展開。
骨折なので(折れた箇所が肩関節に近かったこともあり)固定処置は当たり前なのですが、
動かなくなってしまった肩関節を目の当たりにすると、
関節を動かす(体を動かす)ことの大切さを痛感せざるをえません。
なにかを選択することは、それ以外のことを選択しないことでもあり、
どのレベルでどのくらいの期間それを続けるのか?の見極めは大切で
回復への優先順の選択とその結果をみながらベストなタイミングを探すことになるのです。
骨折や捻挫などで固定して動かさないのは必要な処置ですが、
固定期間を間違えると、動かさないリスクって意外と高くなるんです。
体を自由に動かすためにあるのが関節
関節は、人が体を自由に動かすためにあります。
だから動きの自由度が高い関節ほど、その代償として関節を痛めやすく
関節を固定して動きに制限をかけたり、サポーターなどで外側から関節を安定させることで
関節を維持している靭帯や腱、筋肉にかかる負担が軽減するので、
痛みが和らいだり回復の助けになります。
但し、過ぎたるは及ばずがごとし。
筋肉は、動かさなくなることで1日1%ずつ低下していくと言われているように、
筋肉も靭帯も適度な刺激がないとどんどん弱っていき、
動かさなくなった関節はどんどん動かなくなって固まっていきます。
仮に、動かさなくなる前を100%の状態として、
1ヶ月で約70%になり… 2ヶ月で約40%…
3ヶ月で… 約90% 😱
それが部分的な筋力低下であっても、筋力が1/10になるだけでなく
関係する靭帯も弱くなり、関節の可動域が無意識のうちに狭くなっていれば
体を動かす感覚が(悪い意味で)大幅に違ってくるのが当たり前なのです。
たった3ヶ月、春夏秋冬のひとつの季節が過ぎるだけで、関節は動かなくなるのです。
関節を固定することのデメリット
関節を固定することのデメリット。
関節を固定すると、関節を動かすのに関係する筋肉は動かせなくなります。
動かせないのも、動かないのも、
体(脳)からすれば動く必要がないと🧠判断する結果になり、
筋肉の機能が低するだけでなく、並行して筋肉と関節が縮んでかたくなるので、
回復には、固定期間+α(アルファ)かかるだけでなく、
無理に動かそうとすると、癒着や固着した筋肉や筋膜の影響で関節に痛みが伴う。
症状に応じた処置(固定)をしないと、日常動作が気にならないレベルまで
回復期間が長くなる。
固定することで関節は安定し、
安定することで必要以上に患部にかかる負担がへり、
関節が安定することで腫れを最小限に止めることができるのですが、
固定期間が長すぎたり過剰な固定強度だと
完全回復に向けてデメリットになっていくのです。
捻挫の場合、過去の捻挫が古傷化しているケースも多いのですが、
その原因は、足関節が捻挫した時の状態まま(距骨がズレていたり
足関節のアライメントや機能性が崩れた状態で)固定した結果なのです。
固定による筋力低下、周辺の筋肉の拘縮、関節内部のバランスの崩れを整えない限り、
これらのことが原因して、疲れたり天気が崩れる前に痛くなったり、
足関節の動きの悪さから腰痛、膝痛肩の痛み、頭痛やむくみなどの
別の症状を引き起こす引き金にもなるのです。
と今回①はここまでです。
②→③も是非読んでみてください。
このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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