2024.9.19 【加筆・編集しました】
(このブログは❶❷❸❹に分けてあり、その❹です)
バランスチェック(検査)と分析(内力分析)をすることで
見た目では分からない体幹の偏りや動きの癖や特徴が分かる。
マッサージもストレッチもしない、背骨をボキボキしない。
そんな当店の施術方法について書いてみたので是非読んでみてください。
なぜ筋肉が凝るのか?
自分が意識して動かせる(意識できる)筋肉は、
自分の意思でコントロールできる随意筋(ずいいきん)です。
随意=制限なく思い通りに動かせる筋肉。
なのに、なぜ❓❓❓
背骨を矯正するとボキボキ音がするほど筋肉の動きがかたくなって
動きの悪い部分とゆるんだ部分ができる偏り=アンバランスが起きるのか?
特定の筋肉だけに負担がかかり、ギュッと縮んでかたくなるのはなぜか?
体が歪むと、脳🧠から中枢へ、中枢から末梢までの神経伝達に不具合が起こり、
体が思い通りにコントロールできなくなるだけでなく、
その神経伝達の不具合を〝だるい〟とか〝調子が悪い〟〝疲れた〟と感じるのです。
体が歪んで偏ると
体が歪むことは、背骨の働きの偏りを生みます。
背骨全体の緊張と弛緩のバランスを悪くして、体幹から肩・股関節、腕・脚と
末梢部分の手足の動きの偏りをつくる原因になります。
ではなんで、体が歪むのか?
その原因のひとつは、腹圧が弱いからです。
腹圧不足で、姿勢を整えることができないだけでなく、
腹圧を安定して保てないから姿勢を安定して保てないのです。
不安定な状態で体を動かせば、
その動きをカバーしようとして負担がかかるのは、腰なので、
腰に疲労が溜まりやすく、歪みや痛みの原因になるのです。
体幹の筋肉の中でも動きの中心になる横隔膜は、
インナーマッスル最大の筋肉で主要な呼吸筋でもあります。
自律神経とも密接に関係していて、メンタルにも関係が深く腸腰筋経由で
下肢ともつながっている重要な筋肉なのです。
姿勢や動作、呼吸の中心になる横隔膜を中心とした呼吸筋の偏りが
体の歪みの元になり、歪んだ状態で動くことで
〝肩がこる〟とか〝腰がこわばる〟と感じるのです。
低刺激なのになぜ変化するのか?
(施術中のお客さまと僕(施術者)の会話)
🤔 お客さま
いつも不思議に思うんだけど、なんで軽く触れてるだけなのに変化するの?
😊 僕
ありがとうございます。
たとえば、僕が無駄に力を入れたり緊張するとお客さまの体も緊張してしまいます。
「こんな感じです。」(と力を入れて触れてみると… )
🙂 お客さま
「確かに、」
触れ方が違うと伝わる感じが変わるんだね。
😊 僕
はい、自分自身が緊張してもお客さまが緊張されても、
緊張さえしなければ分かることが分からなくなったり
見逃してしまうことがあるからなんです。
😊 僕
施術も双方向コミニケーションなので体の内側で働いている内力を感じなければ、
その内力を活かして動きやすくしたり、力の向きを修正したり中和して動きや関節の
詰まり感を解消したり、動きのつながりや伸びやかさが引き出せないからです。
🤔 お客さま
触れてるだけのようにみえるけど、そんなことやってるの?
😊 僕
はい。
でもそれには〝お客さまの体がどうなっているのか〟を触れてリサーチしないと
正確には把握できないんです。
〝体がどうなっているから、どうしないと目的(楽になること)が達成できない〟
〝本来したい動きができないから、体をどうごまかして動かしているのか〟
もし仮に〝それ〟が分からないままの状態で施術をしても正しく伝わらないし
響かないので効果的でないからです。
🤔 お客さま
野球でバッターが目を閉じてフルスイングするような感じ?
😊 僕
それすごい分かりやすい例えですね、今度から使わせてください(笑)
しかもピッチャーから投じられてくる球は癖のある変化球だったりするので、
全力で振ってもまず当たらないですよね。
😊 お客さま
緊張したり力が入いると(内側の力が)そんなに分からないものなの?
😊 僕
はい、落ち着いてリラックスすると分かることでも、
緊張していると気づかなかったり焦っているから分からないことってありますよね。
🤔 お客さま
確かに、そうだよね。
なにかをする時、まずは〝どうなっているのか〟が分からないと、
〝どうしないといけないか〟が分からないよね。
😊 僕
はい、おっしゃる通りです。
分かったことを整理して、どう行動するか選択肢をピックアップし、
目的を含めて〝どうすれば〟最適解なのかを考えて実行することで
お客さまからするとソフトな手技に感じられたり、
体を軽く触れているだけなのにと感じられるのかもしれませんね。
🙂 お客さま
そうだよね、ただ触れたり持ってるだけなら実際変化しないだろうし、
それじゃあ痛みが楽になったり体が軽く動きやすく感じたりもしないよね。
😊 僕
そうですよね、ありがとうございます。
情報を整理して最適解を考える
⭕️ お客まさが体に痛みや不快感を感じる部分や動き(お客さまの主観的情報)
⭕️ バランスチェックの結果(客観的情報)を元にした体幹の内力分析
⭕️ 術者が実際に体に触れることで分かる違和感(術者の主観的情報)
⭕️ 解剖学や力学的、東洋的な着眼点、気候の変動や月の周期など
もしも暗闇でなにか〝モノ〟を照らし出すのなら、
一方向からの照明よりも、できるだけ多方向から同時に照明を当てる方が
照らし出されるものはより立体に見え、影になって見えにくい部分が少ないほど
その〝モノ〟がなんなのか見落としが少なくなり
どんなものかを細部まで立体的に把握しやすくなります。
主観と客観的情報と基本や常識を含めて、それらの情報が多くなるほど
分析が細かくなるほど、施術で体を操作する見た目の動きは小さく細かくなり、
力も一方向だけでなく、多方行に同時発生させるので、
見た目には分かりにくく、触れているだけに感じるのです。
道具やシステムを使いこなすのも名人
学生時代、勉強しようと参考書を買ったことに満足して勉強した気になり、
結果が散散だった痛い記憶はありませんか?
😜 僕はあります。(笑)
〝なに〟をしたかは、さほど重要ではありませんが、
どういう目的意識を持って〝なに〟をしたかは、とても重要です。
道具を手に入れたり情報を知ることは大切ですが、
それをどういう目的で
どう使いこなすかがとても重要です。
低周波に中周波に高周波、針やテーピングなども便利ですが、どれも全て道具です。
なにかをしたから効果的なのではなくて、どういう目的や意思を持った人間が
道具や方法を使いこなすから効果的だと思いませんか。
知識と知恵
知識は持つだけでなく、使いこなして知恵とする。
物も方法論も使い方次第。
使う人の意思や技量で効果が違うということです。
無機物(物や道具)には、有機物(人)を一時的に変化させることができても、
本質的に変化させる力はありません。
それができるのは人間だけです。
最高レベルの道具でも普通の道具でも、
名人が使えば最大限その道具のポテンシャルを引き出します。
どれだけ素晴らしい方法でも、
名人とそうではない人とでは、導き出す答えが違うということです。
一芸に秀でる者は多芸に通ず
知識の専門分化のタコ壺化でなく、物事の本質を捉えることのできる名人なら
分野が多少違っても同じように本質に通じていく。
僕はそう思います。
まとめ
施術には、絶対的な正解はなく、あるのはその時の最適解です。
お客さまに良い変化をもたらす施術が、その時の最適解の施術です。
人を変えるのは大変ですが、それに比べて自分が変わることは簡単です。
コントロールできる自分自身をしっかりコントロールして変わり続けUPDATEし続ける。
お客さまが(良い)変化をするように体の状況や環境へと整えてく。
🔵 動いている姿を見なくても、動きの癖や特徴が分かるのも、
🔵 揉んだりボキボキしないのも、
🔵 力づくじゃなく合理的な力の伝え方で行う手技も、
全て、それにはちゃんした理由【 理(ことわり)と由(いわれ)】があるのです。
それが、考える × 整体 なのです。
ということで❹はここまでです。
このブログがあなたの健康維持・獲得のヒントやキッカケになれば幸いです。
❶❷❸❹と長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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