2024.9.22 【加筆・編集しました】
(このブログは①②③に分けてあり、その②です)
朝から腰が痛いっていうだけで何かと不自由だし、
それまで当たり前にできていたことが急にできなくなり
日常動作にも苦痛をストレスを伴い、生活の質は一気に低下します。
慢性的な腰痛でお悩みの方は是非読んでみてください。
腰痛が悪化したり慢性化する選択
(このケースは、外傷が関係する場合や病気が原因する場合の腰痛は除きます。)
原因がよくわからないけど〝なんらかの理由で〟腰が痛くなったと仮定して
①☝️ 動くと痛いからと〝動かない〟でいると…
痛いから動かないでいると、動けなくなるのは、
筋肉を動かさないことによって回復させるよりも血流が低下して凝り固まってしまう
からで、期間が長引くほど筋力も低下していき、
痛みが更に悪化したり慢性化していくループに陥ると…
〝動くと腰が痛くなるかもと不安になってますます動かなくなり〟
動くことを避ける習慣が定着していきます。
②✌️ 痛み止めを飲んで無理して動くことで…
僕は痛み止めは素晴らしい薬だと思っています。
炎症反応をブロックして苦痛を和らげてくれるので回復を強力にサポートしてくれます。
ただし使い方を間違えると…
痛みが軽減することで、痛みの感覚がブロックされた状態で動くことによって
元々かかっていた体への負担が更に大きくなる可能性が高く、感じていないだけで
無くなったわけではないので、そのまま動き続けることで器質的損傷が起きて…
脳も交感神経が過度に優位の興奮状態に陥ることで、痛みが慢性化・難治化していき、
痛み止めへの依存度が高まっていきます。
③🤘 コルセットを着用した状態で動くことで…
体を正しく支える能力が崩れた状態でも、腰にコルセットやサポートを着用すれば
なんとか動けますが、これはあくまで緊急用や保護目的
着用することが自分の中で恒例化して依存度が高くなると…
本来、体が持っている筋力と腹腔内圧を確実に低下させていき、
精神的にもモノに依存するようなメンタリティーになっていきます。
支えられると楽ですが、腰の筋力(筋肉量)は1日約1%ずつ低下していくので
1ヶ月で約マイナス30% →3ヶ月で90%低下してしまうと逆に手放せなく
なって、筋力的にもメンタル的にも着用する選択肢しかなくなります。
薬も道具も便利ですが、使うタイミングや使い方を知って工夫したり、
使い始めるタイミングと、やめるタイミングを間違わないことが大切です。
痛みを避けようとしたり、便利だからと止めるタイミングを間違うと、
悪化させるだけでなく依存体質になり、メンタルも弱らせるのです。
好循環になる流れ
日本人の5人に1人が、腰痛持ちといわれていて、
年齢的にいえば、40歳以上になると約4割が腰痛を経験しています。
腰が痛いという経験のない人もいれば、一回の経験からその痛みが
慢性化する人まで、適切なタイミングで適切な行動をするという選択が
好循環と悪循環の分かれ道になっています。
腰痛セルフチェック
もし、自分は腰痛の悪循環にハマっていると感じたら、
どこで陥ってどの選択がそうさせているのか?セルフチェックしてみてください。
痛みを感じた時、適切なタイミングで適切な処置や対処
(安静・痛み止め・ストレッチ・保護など)をする。
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それによって痛みが和らぎ、鎮静化していく。
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経過観察し処置や対処も継続しながら、
再発・悪化させないレベル(動ける範囲)で動き始める。
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最低限のレベルとペースを保ちながら運動を継続する。
(できれば、少しずつ上げて⤴️いく)
⬇️
徐々に筋力も回復して、腹圧が安定していき血流が改善し
姿勢を変えても痛みを感じにくくなり、質の高い睡眠がとれるようになっていき
⬇️
痛みがどんどん和らぎ回復のスピードも上がって、
日常生活で痛みや不安を感じることがなくなって快方へと向かう。
人の体は動くことで健康を維持できるように設計されています。
回復に安静にすることは不可欠で無理して動くことは禁物ですが、
動くことで血行が良くなれば回復は早まります。
痛みを回避するか/動かすことを優先するか
ここで問題になるのが、体の動かし方( 動きの質 )です。
好循環と悪循環の分岐点
選択するということは、何を選んでいる。
だけでなく、
何かを選ばない。ということです。
例えば、🛋ソファーに座るとします。
沈み込むように長時間ソファーに座ると背骨(脊柱)のS字カーブは崩れ
構造で支えきれなくなると、椎間板にかかる圧力が約40%もアップします。
長時間同じ姿勢でいるということは、使っている筋肉も同じになり、
背中が円くなった状態でいると内臓を圧迫して血流も低下してしまいます。
ソファーが悪いとか、長時間座ることが悪いのではなく、
沈み込むように座るとS字カーブが崩れ(構造体として機能しなくなり)
そのまま長時間同じ姿勢でいると(圧迫された内臓と伸ばされた背中や腰の筋肉)
血行も悪くなり、腰痛が起きる確率が高くなるということです。
座り方、〝動きの質〟の問題です。
そもそもソファーは背中の筋肉が発達した西洋人向けの背中を休める椅子なので
日本人がそれを使って休まるかは微妙だとは思います。
結果と行動習慣
腰痛とは直接関係がありませんが、太っている(太りやすい)人の行動習慣
(特に食べることの選択)は、無意識に太るような選択をしているそうです。
仮に、その人がダイエットに成功してもまた同じような行動習慣をとるのかを
追跡調査をしてみると、正しいダイエット方法で適正な体重になった状態での
行動選択は、太っていた時とは違う選択をする可能性が高く、
(ただし無理なダイエットなどで)それまでの行動習慣が抜け切っていない場合は
その分だけリバウンドする可能性も高まるそうです。
喫煙者が禁煙に成功すると、それまで当たり前に自分が吸っていたタバコの煙が臭くて
鼻につくそうですが、これも似たような現象なのかもしれません。
腰は、モノやコトをつなぐ要(かなめ)
腰の力が抜けて正しく姿勢が保てないことを、腰くだけ。腰が抜ける。と表現し
話の途中でさえぎったり、中途半端にさまたげることを、腰を折る。といいます。
本格的に始めたり、本気で取り組むことを、本腰を入れる。腰を据えて取り組む。といい
座ってることろから立ち上がろうとすることを、腰を浮かす。腰を上げる。と表現します。
砕けたり、折れたり、入ったり、浮かせたり、弱かったり、低かったり。
重かったり、軽かったり、据わったり、割ったり、抜けたり、引けたり、
掛けたり、上げたり、引けたり、強かったり…
腰といっしょに使われる言葉はたくさんあり、
それぞれ腰と合わせて使うことで本来とは違う意味を持ちます。
疲労のバロメーター
消費エネルギーが筋肉全体の約1/4のの消費量にもなる腰は
あらゆる体の部位の偏りや無理をカバーする部分でもあるので、
動いた分だけダメージが溜まりやすく、疲労のバロメーターになります。
逆にいえば、疲労回復のカギになるのは腰の働きを整えることでもあり、
腹圧が安定しやすくなり、中枢から末端へと繋がる神経伝達も
インナーマッスルも働きやすくなり、全身の動きが良くなって
末端まで回復しやすい条件が整うことになります。
動きの質と身体感覚
プロスポーツ選手の成績もちょっとしたことで明暗が分かれます。
ちょっとしたコンディションや感覚の狂いで(自分では気づかない間に)
フォームを崩して成績が下がったりスランプに陥るので、
常にベストな状態のフォームをチェックしてイメージを固めたり、
実際にプレイしながら(動かしながら)修正していくことも必要で
動画でフォーム確認したり、コーチのアドバイスをききながら細かく修正していき
常にベストフォームを維持する努力をするそうです。
腰痛も体の歪みや間違った生活習慣、腹圧の低下から、
ベストなフォームが崩れるのも疲労やちょっとした感覚の狂いから。
分岐点になる〝ちょっとした動きの質〟が、そのくらい大事ということです。
ということで今回②はここまでです。
お時間許すときに是非③も読んでみてください。
このブログがあなたの健康維持・獲得のきっかけやヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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