2024.10.1 【加筆・編集しました】
(今回は①・②・③に分けてあり、その②です)
アイシングにクーリング、体温をコントロールすることは健康維持のカギになります。
アイシングや体温に興味のある方は是非読んでみてください。
たった1℃でも、大きく違ってくる体内環境
体温は(一般的には)腋の下で測りますが、
口の中や直腸、鼓膜でも測り、それぞれの部位での平均温も計測時間も違います。
(鼓膜での測定が約1秒で最速です)
体温の1日の高低差は、朝は低目で夕方になると高くなる傾向があり、
たった1℃の違いで、体内の状況(体内環境)が大きく変わります。
平熱を基準に1℃上がると
仮に、36.5〜37℃ を基準(平熱)と考えると、1〜2℃上がることで
筋収縮のスイッチが入って、筋肉の働きが活性化していきます。
更にもう1℃上がると逆に運動継続限界がきて、
パフォーマンスも認知機能も低下して、熱ストレスで疲労困憊して運動が
できなくなります。
平熱から1℃下がると
平熱を基準にして1℃下がると排泄機能が低下し、
アレルギー症状が起きやすくなり、自律神経が失調して免疫力も基礎代謝も
体内で重要な役割をする酵素の働きも低下します。
そして更にもう1℃以上体温が下がると、恐ろしい低体温症状が起きます。😵
約37℃の平熱を基準にして、
たった1℃の変化でこれほど大きくコンディションが変わり、
プラスマイナス5℃の範囲で、ベストな状態から生命が危険な状態まで
体の健康状態の明暗が大きく分かれていくのです。
そう考えてみると、外気温の1日の温度差が±5℃以上だと自律神経にダメージが
あるのも納得できるし理解できます。
体温とは違う筋温とは?
運動前に筋温を上げておくことは、アスリートにとっては常識で
ベストパフォーマンスを発揮して動きのキレを上げるだけでなく、
怪我や故障の予防にもなります。
体が(筋肉が)温まっていないことで動きのキレが悪く、
力を入れてるつもりが力の伝わり方もイマイチで無駄に力みやすくなり、
ベストパフォーマンスとは程遠い状態になります。
筋温を上げ、筋温をキープしておくことが大事なことは、
運動をしたことのあるほとんどの人が経験的に知っているはずです。
筋肉のメカニズムはこれから解明されていく
まだまだ解明されていないことが多い筋肉の仕組みそのものや、
筋温については、これからますます研究が進んで解明されていくと思います。
(現在分かっていること)
筋温は、筋肉の血流量と比例していて、筋肉を働かせて関節を能動的に屈伸させることで
上がりやすくなります。
運動前に静的に筋肉を伸ばすストレッチではなく、筋肉を曲げ伸ばしする動きで
関節を動かす動的ストレッチが有効といわれるのがその理由だと思います。
体温の目安
体温約38℃、筋温が約39℃ がひとつの目安になります。
39℃になると筋肉の粘性が下がり、収縮が速く強くなり潤滑剤の働きをする
滑液の分泌を促して、関節の可動性と神経系がUPするなど体の機能が高まり、
筋温が1℃アップすると瞬発力も数%アップするそうです。
パフォーマンスという観点からいえば、
体の歪みも神経系の伝達を阻害する原因になります。
疲れたと感じるのは筋肉だけの問題ではなく、むしろ神経系ネットワークが
うまく機能していないことが原因していて、これを改善するには呼吸筋を働かせて
体幹の腹圧(みぞおちよりも下の腹腔の内圧)を高め、
呼吸に関係なく腹圧を安定させることが最も効果的です。
運動前のアップと体温持続時間
運動前のアップといえば、ランニングや縄跳びが定番ですが、
そこに意識的に呼吸をすることをとりいれることで
基礎動作 + 体力強化 + 瞬発系 + 呼吸系 + 神経伝達系 + 筋温UP
に効果的です。
一度温まった筋温の持続時間は、約45分〜90分ですが、
季節や気温、保温性の高い服を着ているのかいないのかで
持続時間が大きく変わります。
個人的には、体の疲労レベルや睡眠時間、前日の飲酒量によっても
温まりやすさやベストな筋温の持続時間が違う気がします。
筋温以外にも重要な神経系の持続時間は、約30分〜45分、
呼吸(心肺)系は、約5〜10分になります。
日本国民の誰もが知ってる代表的な動的ストレッチといえばラジオ体操ですが、
体操の順番が後半で瞬発系のジャンプがあって最後が深呼吸なのは
本当によく考えられて🤔プログラムや動きがつくられたことが考察できます。
というわけで今回②はここまでです。
③は、アイシングに似ているクーリングについて書いてみたので、是非読んでみてください。
このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。
①②と長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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