動きにはなぜ華があるのか(②)動きと姿勢の基本と基準

動きの質と動きのコツ
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2020.4.2  【加筆・編集しました】

(このブログは①・②に分けてあり、その②です)

 

あなたは、自分の体の動きを細部(ディテール)にまでこだわっていますか?

 

姿勢が悪いけど具体的にどうしたらいいのか分からない方、

自分の立ち姿が気になる方や姿勢に関心がある方は是非読んでください。

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姿勢を整える基準はありますか?

 

使いやすい体とは、

 

体を動かす感覚が隅々まで行き届いた状態で体をコントロールできていて、

 

スムーズで無駄の少ない動きができる自然体のことです。

 

 

人の体は〝動く〟ことを前提につくられています。

 

適切な体のパーツのポジショニングによって安定感が生まれ、

 

動きに無理のない自然な感じが生まれます。

 

 

動作や姿勢を整える基準点が、

 

頭頂(百会)・両耳・鼻・ヘソ・鳩尾(みぞおち)・肩・大転子・外踝です。

 

基準点が直列になるように意識して正しく立ち続けることは意外と難しく、

 

ジッとしていてもエネルギーを消耗します。

 

 

呼吸と姿勢と集中

 

集中して体の内側を観察しながら姿勢と呼吸を整えてみると、

 

体の動きや働きが明確になっていき、それまで当たり前と感じていた

 

自分の重心が、(実は)前過ぎて不安定だったことや、呼吸の度に微妙に前後や左右に

 

体幹が揺れる原因になる体幹の偏りを感じるようになります。

 

 

自分の体の重心や偏りを整えて、最適化されるポジショニングに修正して

 

(特に骨盤まわりの微妙な修正)と深い呼吸と安定した腹圧で、

 

ベストポジションに安定できると体のコントロールが一気にしやすくなります。

 

踵(きびす)や掌(てのひら)で立つことを体感してみる

 

踵(かかと)重心の一般的なイメージは、

 

〝姿勢が悪い〟とか〝後ろにひっくり返りそう〟的なコメントが多いのですが、

 

単に、踵(きびす)に重心がくるように立つ事に慣れていないだけです。

 

 

踵重心に慣れると、今まで自分がものすごく前のめりで力んで立っていたこと

 

に気がつきます。

 

そして、それが原因で足裏にタコができたり、足が痛くなったり反り腰に

 

なっていたことも…

 

 

ほとんどの人が重心を意識したこともなく、

 

前重心が日常的になり過ぎて体に染みついているので、

 

立つことや座ることの生理的な効果や心理的効果がほとんど自覚されていませんが、

 

立つことや座ることを洗練させていくことは、

 

理にかなった動作を身につけるのにベストな方法のひとつなのです。

 

 

感覚をつかむ

 

踵(きびす)で立つ感覚が掴みにくい人は、こんな方法で感覚を掴んでみてください。

 

 

⚪️ 一人でやる場合 ⚪️

 

🦶 膝が直角に曲がるように椅子に座ります。

 

内踝と外踝の真ん中に振動が伝わるように膝下の角度を調整しながら

 

膝の少し上の部分をグーでトントン叩いてみましょう。

 

叩いた振動が、どこに響くのか?

 

振動の伝わりで踵がどこなのか体感しやすくなり、重心の位置も意識しやすくなります。

 

 

 

⚪️ ペアでやる場合 ⚪️

 

🦶うつ伏せに寝て膝を直角に曲げ、足の裏の両踝の間を相方にグーで

 

トントン叩いてもらいましょう。

 

曲げた膝の少し上側に振動が伝わるように膝の曲げ方を微調整することで

 

膝下から足の裏までの感覚が変わっていきます。

 

 

⚪️ 一人でもペアでもできる、壁逆立ち ⚪️

 

掌で全身を支えるように壁を使って逆立ちしてみましょう。

(正しく立てない人は、正しく逆立ちができません。)

 

壁と床の境目に指先をぴったりつけた状態で壁に背中を着けて逆立ちしてみましょう。

 

👌 まずは上手く蹴り上げられますか?

 

✌️ 逆立ちできたら、その状態をキープしてみてください。

(立っている時とは上下逆の時の体幹の感覚を覚えておきましょう。)

 

🤘 無駄な力を抜いて、背中が壁から浮かないようにボディコントロールしてください。

 

簡単そうでやってみるとコツが分かるまでは大変かもしれません。

体の意識しやすい部分と意識しにくい部分

 

人は、自分の目で見える(視線が届く)部分を意識しやすく、

 

逆に見えにくい(視線が届きにくい)部分を意識しにくいので、

 

視線を向けやすく、顔からも近い

⭕️ 下半身よりも、上半身を意識しやすく

⭕️ 体の背面よりも、前面を意識しやすく

⭕️ 足よりも手の方が、意識しやすくなります。

 

この条件をまとめて日常動作に落とし込んで考えてみると、

 

👉 上半身の前面が体の前側で動いている時は比較的意識しやすく、

👉 上半身の動きでも、体の背面での動きになると意識しにくいので、

 

歩いている時に腕を前に振る意識がある人は多くても、腕を後ろに振る意識がある人が

 

ほとんどいないのです。

 

 

エプロンの紐を結ぶ場合も(背中は見えないので)感覚重視で手を動かすことになり、

 

後面の腰で紐を結ぶことに慣れが必要ですが、ヘソの前で結ぶ場合は見ることができるので

 

簡単にキレイに結ぶことができるのです。

体で一番意識をしにくいのが下半身の後面

 

大腿後面で脚を後方へ動かす働きの筋肉群をハムストリングス呼びます。

 

ハムストリングスは、動く時のアクセルの働きをする筋肉でもあります。

 

 

体を前方に進めたり立脚中間位で体を支える時、

 

このアクセル筋のハムストリングスがしっかり働いていることはとても重要ですが、

 

ハムストリングスの反対にある太腿の前側の筋肉(大腿四頭筋)を使って

 

進んだり支えている人が多く、大腿四頭筋はブレーキ筋なのでアクセル筋が

 

正しく使えていない状態=〝正しく前に進めていない〟とか〝真っすぐ立てていない〟

 

人が多いという事になり、実際にはほとんどの人がそんな状態で歩いています。

 

 

体の誤作動

 

通常、機械や道具なら考えられませんが、人の体ではブレーキ筋が(誤作動・ごまかしの動き)

 

でアクセル筋の働きまでしているので、

 

⚫️ せっかく歩いているのに、歩くほど(走れば更に)脚が太くなる

⚫️ スクワットやうさぎ跳びをしても太ももの前側が発達してしまう

⚫️ 正座やしゃがむことが苦手で、正座するとすぐシビレが切れてしまう

ことになりやすく、

 

利き手のように、体の特定の部分が他よりも働きやすい(使いやすい)という事は、

 

それだけ意識(身体感覚)が発達しているからなのですが、

 

感覚が発達するほど細やかにコントロールできるということは、

 

意識的に動くことで感覚を発達させることが姿勢を整えるカギになるということです。

 

まとめ

 

自分の体を使いやすい体にするには、

 

シンプルな動きを繰り返し身体感覚を発達させていくのがベストな方法です。

 

 

無駄な力が抜けると今まで感じることのなかった身体感覚が発達していき、

 

力を入れるだけでなく無駄な力を抜いたり細やかにコントロールできる活性化

 

した筋肉になっていき自然体になっていきます。

 

 

力んで無理やり姿勢を良くしても疲れるだけですが、

 

無駄な力が入らなくなるだけで疲れにくくなっていきます。

 

〝立つ〟という日常的で基本的な動きを見直してみることで、

 

あなたの印象が変わります。

 

 

 

このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになると幸いです。

 

①②と長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。

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